INDEX ロシア ウラジオストク視察旅行(2006.10月)
極東ロシア(沿海州)ウラジオストクへの視察・研修旅行
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2006年10月、所属する名古屋の経営者団体の視察・研修旅行で、ロシアのウラジオストクへ行って来ました。
ウラジオストクは日本海に面した極東ロシアの港町で、人口 約60万。以前は軍港のイメージがあったものの 今は大分変わって来ています。中国東北部や朝鮮半島と近いため、多くの中国人、韓国人も行き来しているようです(街で一番大きなホテルは 現代グループのホテルでした)。

名古屋から関西空港へ行き、ウラジオストク・エアーで2時間。夜に現地入りしました。そのままホテルへ。

その日は早速 ロシア料理を食べました。
キンキンに凍らせたウォッカで、乾杯!




翌日はウラジオストク日本センター というところで、極東ロシア経済と日本との関係について研修も受けました。⇒

旅行参加者は皆 経営者。「何が現地で売れるか」「何を日本へ入れるか」「何を現地でつくらせられるか」などを熱心に聞き入っていました。
僕にとっては特に、ロシア人技術者の現状や 現地の人たちの給料や仕事、ロシアからの対日投資の件で、とても有意義な研修となりました。

この地域の人たちにとっては、7時間も時差のあるモスクワより、中国や韓国、日本の方がある意味 身近なようです。
ウラジオストクを含む極東ロシア(沿海州)、日本、朝鮮半島、そして中国東北部。『環日本海と周辺エリア』は、今後 経済的に注目していくべきエリアだと感じました。

研修終了後
ウラジオストク日本センター前にて、記念撮影



ちなみに、この地域と日本との取引でもっとも多いのは、なんといっても「中古車」です。
街なかの車は9割以上を日本車が占めています(既に日本でも多くのロシア人中古車バイヤーが、ほかの国から来ているバイヤーと凌ぎを削っています。多くは北海道や新潟、富山などですが)。

写真は、ウラジオストクを走る日本の中古車⇒
東南〜南アジアなどでもそうですが、こんな感じで、日本語のペイントは消さないほうが 日本製の証しになって良いそうです(^^;。



ウラジオストクは軍港都市だったため、長い間シベリア鉄道もここではなく、近くのナホトカから出発していた(かつては軍港のため、観光客などは近づけなかったそう)。


←砲台のある要塞博物館(昔の軍施設)にて。
毎日正午に、時報を告げる大砲が撃たれる。

今も軍が使っているようです。この辺り、たくさんのミサイル(旧式?)や 対空砲などが展示(?)されています。
港のほうへ目を向ければ、このように軍艦もびっしり。⇒

ウラジオストクは軍人さんと学生さんが多い街だそうです。



ロシア正教は…?

←(左)要塞内にあった、聖母子像のイコン。
イコン(ギリシャ正教やロシア正教の聖画)は本来 華やかな色彩のものですが、ここのは灰色のコンクリート兵舎にマッチするものでした。


(右)ロシア正教(ギリシャ正教系)独特の玉ねぎ型ドームとロシア十字の立つ教会(市内にて)⇒

短い滞在のため、宗教がどう関わっているかなどはわかりませんでしたが、ソ連崩壊後の混乱期に急速に復活・普及したロシア正教も、今は少し冷めた感じで見られているようです。



ウラジオストク駅前の広場に立つ、レーニン像
(ここのは倒されていないのか、倒された後 また立ったのか…)
 
  シベリア鉄道の出発地 ウラジオストク駅
美しい駅舎です。

憧れのシベリア鉄道に体験乗車。

学生の頃は、時間があってもお金がなく、ソ連(〜ロシア)の高いバウチャーチケット?など買うことが出来ませんでした。
その頃は極東からモスクワ、サンクトペテルブルク(当時はレニングラード)まで、全てシベリア鉄道に乗って行きたかったのですが、割高で 予定をガチガチに組まないといけない共産圏の旅は敬遠しがちでした(バックパッカーだったので…)。

今となってはもう、そんな時間が(日にちが)取れません…(行っときゃよかった…(^^; )。
シベリア鉄道(というより、シベリア鉄道と同じ路線を走ってる鉄道…)に40分ほど乗車した後、列車を降り、再びバスで市内へ。(観光コースなのか…?)

黄葉が色づいていました。列車から見える白樺の樹の多さも、ロシアの自然を感じさせてくれました。



ダーチャ дача について(写真は移動中に見たもの)

ダーチャとは、多くのロシア人が持ち 生活に欠かせないものになっている 菜園付きの郊外型別荘
帝政時代からあるもので、貴族や官僚の高級ダーチャ(豪華な別荘)もあるが、多くは木造小屋と木の柵をめぐらした菜園 といったところ。ロシア人は週末をここで過ごすことが多いそう(ただ、多くは簡易的な住居のため、厳しいロシアの冬には住めないようです)。

僕は以前から、このダーチャ(というより、ダーチャでのナチュラルな生活…)に興味がありました。無農薬の野菜をつくって 家族と過ごして…。
ウラジオストクも市内はほどんどがアパートですが、郊外に行くと まだまだこうしたダーチャが点在しています。



この後、市内でショッピングモール、デパート、スーパーマーケットなども見学しました。
ロシアはご存知のように、近年、石油や天然ガス資源などの影響もあって経済が好況です。同時に、中国ほどではないにせよ「格差」も出始めており、高級なもの も売れているようです。

一方 庶民は、平均給料では生活していけず、実際、スーパーなどでの物価も、給料水準に比べて高いな と感じました(註:普通の人たちが行くスーパーの話です)。結果、掛け持ちで仕事(アルバイト)をしている人、共稼ぎ夫婦がとても多いそうです(日本に来たがる人が多いはずだ…(^^;)。



ウラジオストクきっての高級レストラン ノスタルジア

帝政ロシア時代の偉人達の肖像画が飾られ、雰囲気良く、料理も美味しかったです。

ここでも、キンキンに冷やしたウォッカが登場。
(註:ロシアの人が皆ウォッカを飲むわけではありません。いまやビールのほうがポピュラーですし…)
  
もちろん これだけではありませんでしたが…(^^;
ボルシチと黒パン(ロシアを感じます)

ボルシチは日本で食べるものより赤い色が強い(本来 赤カブのスープなので)と思いました。サワークリームもたっぷり入れます。
酸っぱい黒パンは病み付きになり、スーパーでも買って帰りました。



日本からこんなに近いのに、やはりここはヨーロッパ…(どちらかといえば…(汗;)。
とても興味深く 街なかや施設を見ることが出来ましたし、ウラジオストクでの研修も、直結して仕事に役立ちそうです。着て良かった と感じました。

翌日、ウラジオストク空港から帰国しました。(完)

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